FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

薩摩焼酎紀行 in 大阪

四万十 大正

「はて、どこかで見たような‥?」

ほろ酔い気分で見上げたときだった。
ふと栗の文字が目にとまり、薄れゆく意識の中で記憶の糸をたぐり寄せていた。
この日、大阪へ向かうANAの機内で「翼の王国」をぱらぱらっとめくっていた。
あこがれの清流・四万十川流域のルポが載っていたが、その中で見た”栗”だった。

暴れ川流域見聞録と題したルポの中身はこんなものだった。
筆者が新宿で飲んだという栗焼酎。トロリとした甘い香りが一瞬、鼻をかすめた後、清冽な水のようにすんなりとのどに滲みていった。
そしてこんな逸話を聞いた。
どこかの居酒屋が子グマを飼っていて、あるとき、酔客が飲ませたビールが好物となった。いろんな酒を試したが日本酒や焼酎には口をつけようとしない。ところがダバダを与えるとクンクンと匂いをかぎ、おもむろに飲み干した‥と。

四万十川流域にある無手無冠(むてむか)酒造で造られている栗焼酎「ダバダ火振」。
創業は明治26年。清酒を主に造ってきたが、85年に造った「ダバダ火振」が爆発的人気となった。銘柄名の由来は四万十川の伝統漁法「火振り漁法」とかつて山間に点在した集会所「駄馬」からとったという。

オーダーしたのはこの無手無冠酒造の古酒「四万十 大正」だった。
栗の香りがこんなものかどうか正直わからない。ただ口に含んだときの濃密な甘さととろりとした舌ざわりは「原料に、歳月に、ぜいを尽くした栗産地こだわりの特別極上原酒」と記されているとおり、清流の澄み切った清らかさのようにあくまでもピュアで、そして長い歳月を経たものだけに与えられる深みのある柔らかなコク。それでいて素朴で自然な味わい。とても35度には思えない口当たりのよさだったが、さすがに余韻はかなりのもの‥。

先の逸話の真偽の程はわからないが、名酒につきもののそんな物語を持っていてもおかしくないと感じてしまう。

にもかかわらず四代目社長曰く「高知は栗の一大産地。地元の人間が地元のもん使うて造る酒だ。味が泥臭くて、田舎臭いと言われるならそれでええ。日本一、泥臭い、田舎臭い焼酎がこの町の味や」

見聞録には「せいらん」も載っていた。源流の岩肌に生える幻の海苔という。
この海苔をあぶり、つまみにしながらチビリと飲んだら、いったいどんな味わいになるのだろう。四万十川への想いはますます膨らんでいった。

カウンター

偶然にも、こんな貴重なめぐり合わせのひとときを過ごさせていただいたのは、大阪市北区天神橋六丁目にある「Baby Leaf」さん。

角煮

黒砂糖と泡盛で味付けされた角煮が、尾込商店の黒麹仕込み「神座」ののどごしに見事に合う。
但馬地鶏のきもの刺身も美味かった。臭みは全くない。下処理の仕方にひと工夫あるそうだ。
適度な噛みごたえがあり、それでいてトロっとした舌触り。

きも

塩につけても醤油につけても、甘みがひときわ口中に広がり、箸が進んだ。
醤油は鹿児島から取り寄せたという甘口タイプという。
そのためか、中村酒造場の白麹仕込み「玉露甕仙人」のお湯割りとの相性もひとしおだった。

まるで鹿児島の繁華街・天文館で飲んでいるような至福のほろ酔い気分。
そんなダイヤメの仕上げに頂いたのが、「四万十 大正」だった。

四万十 大正2

あれから数年‥。
懐かしさをしょけ(肴)に一献してみた!

うまい酒はやはりうまい!
 
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

あいがともさげもす。また一献!

とりあえず

プロフィール

酎ワル親父

Author:酎ワル親父
ダイヤメ料理研究家

月別アーカイブ
カテゴリ
焼酎&おつまみ最新記事
薩摩焼酎紀行
検索フォーム
リンク酎
オススメ調味料
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。