FC2ブログ

紅白熟成黒豚餃子

じゃっどん餃子

暑い日が続く季節の到来。 
そこで一句。
暑(ぬっ)かどん お湯割りじゃがち ヘコ一枚(いっめ)
「暑いけれども お湯割りだよねと ヘコ(ふんどし)姿」

蒸留酒である焼酎をお湯割りにして飲む風習は、希有な独自の文化であり、
胃腸に負担をかけないやさしい飲み方でもある。
酔い覚めさわやかな芋焼酎で、一日の疲れを取り、明日への活力を養う「ダイヤメ」はまさにホットする至福のひととき。

とは言え、焼酎はれっきとしたエンプティカロリー飲料。
2~3杯で切り上げられたら、いいのだが、なかなかそうはいかない。
ついついダラダラと奉ってしまうことと相成ってしまう。
そこで気をつけたいのはショケ(肴)の存在。

「安い」「うまい」「簡単」「便利」に越したことはない。
ただ、「安くて安全」と思われていたものが、実はとんでもなく「高くて危険」なものだったという例は枚挙にいとまがない。何も食品に限ったことではないが‥。
手っ取り早く欲求を満たしたいがために、何かを失い、犠牲にすることがあるとしたら‥。
その代価が計り知れないものとなって返ってくる危険性をはらんでいるとしたら‥。
メリットとリスクを同時に考えたうえでの選択であれば構わないが、知らされないで知らないで、安心しきって選択した結果だとしたら‥。

じゃっどん餃子ラベル

こんなエピソードがある。
ある食品加工コンクールに出品させていただいたときのこと。
隣のブースに出品されていたのは、甘辛く味付けされた角煮風の黒豚。
パッケージも洗練されたもの。
試食させていただいたが、万人好みの無難な仕上がり加減の味わい。
結局、この商品は入賞の運びとなったのだが、その表示欄に記された材料名は、ずらずらっと3~4行に渡っていた。
「腐らさないために」「色合いを鮮やかにするために」「食感をよくするために」「旨みを加えるために」‥
これでもかと、ためらうことなく使われている、化学の力を借りた“魔法の粉”のオンパレードだった。
すると審査会終了後に隣の社長さんに言われた。
「実はこういうものを食べたいんだよな」と。
どこの家庭にもありそうな自然な調味料のみを使い、αリノレン酸たっぷりの亜麻仁油を独自の製法で配合したタイプとオメガ9たっぷりの美容オイル・アボカド油を配合したタイプの2種類の出品作「黒豚みそドレッシング」を分けて差し上げた。

自分が食べたいものと売りたいものは違う世界。
土俵が違うと改めて痛感した瞬間だった。
農家が我が家用に無農薬で作る野菜と、出荷用に農薬を使って見栄えを良くした野菜を作り分けていることに似ている。

ヘルシーな芋焼酎には、やはり体にやさしいショケが似合う。
少々面倒でも、安心できる素材と調味料で手作りしたショケとのマリアージュ加減は、やはり格別なもの。
大量生産された“工業製品”のショケは似合わない。

スパニッシュ風紅白餃子オムレツ<br />
スパニッシュ風紅白餃子オムレツ


ところで「酒飲みダイエット」という言葉がある。
お酒を飲みながら糖質オフの肴を食べることでダイエットできるというもの。
ただし、糖質を含まない焼酎やウィスキーなどの蒸留酒に限られ、ビールや醸造酒などはNGだ。
大好きなお酒が飲める上に、肉や魚、卵などがたっぷり食べられるということで、ストレスもなく長続きするという。
なんとも飲んべぇにはうれしい限りのダイエット方法だ。
ただ長年、炭水化物抜きのショケでダイヤメを愉しんでいる身にしてみれば、別に目新しいものではない。
また「ダイエットイコール痩せること」でもない。
本質は「賢く食べること」だ。
要は、その質と量だろう。


料理の味付けに必要な基本成分は「塩分」「糖分」「油分」。
「旨いまずいは塩加減」と言われるとおり塩分はなくてはならない存在。
ところで「味噌は塩分が多いのでは?」とよく聞く。
確かに摂りすぎはよくないが、例えば味噌汁の場合は野菜や海藻などの具材に含まれるカリウムが余計な塩分を排出してくれる訳だし、何より豊富に含まれる他の栄養分を同時に摂取できる。
そんな人に限って、パンやお菓子などに含まれるミネラルを含まない“塩”や”ナトリウム”には無頓着だったりする。
精製されたものではなく、昔ながらの製法で作られるミネラルを多く含んだ食塩や藻塩といった良質の塩分を適量使いたい。

糖分は砂糖を使わないに越したことはない。精製された白砂糖は論外だ。
素材が持つ本来の甘さを引き出す調理法が一番だが、敢えて使うとすれば、本みりんや甘酒、玄米水飴といった自然なものを甘味料として用いればいい。
ビタミンやアミノ酸が豊富で飲む点滴と呼ばれる甘酒は夏バテ対策として飲まれてきた滋養たっぷりの発酵ドリンク。
これからの時期にもってこい。
ちなみに糖分は脳の活動エネルギー源として必要不可欠と言われる。
だからといって、砂糖で補うことは大きな間違いであり、高血糖や低血糖などのリスクを伴う。
炭水化物を含めた中での徹底した「糖質オフ」ではなく、良質の糖分を適量摂る「適糖」という考え方だ。
決して適当でいいという訳ではない。

油分も、摂りすぎと言われるオメガ6系の油を控え、食材の脂肪分を含めた全体量を考慮しながら、オメガ3との割合が2対1~4対1程度になるよう、酸化に留意しながら適量を使いたい。
アレルギー体質の予防やボケ防止にもつながる。

いずれにしても食材にこだわることは大事だが、それ以上に調味料にはこだわりたいもの。


そして加齢とともに、どうしても落ちてしまうのが消化吸収力。
仮にコラーゲンがたっぷり入った鍋料理に舌鼓を打ったとしても、小腸から吸収されるときはアミノ酸レベル。
そしてそれが再合成されるためには、酵素の働きも必要になる。
そのため個人差も含めて、年寄りも若者も一様にお肌プルップルッになる訳ではないことは周知の事実。
(プラセボ効果はあるかもしれないが‥)
このようにせっかく摂ったものが、吸収されずにタレ流し状態だとしたら‥。

改善するためには、まずは腸内環境を整えることだろう。
そのために、積極的に摂りたいもののひとつが発酵食品ということになる。

紅白黒豚餃子


稚拙な前置きとともにハードルを上げてしまった感もあるが、今宵のショケは焼き餃子。
餃子と聞くと、ニンニクやニラが入り、ラー油を垂らしたタレで食べる、ビールに合うパンチの効いた味わいというイメージが一般的。
そんなイメージを払拭させる、甘辛くてやさしい味わいの芋焼酎に合う餃子。

元々、鹿児島の特産品であるさつまいも(紫芋)と緑茶を皮に練り込み、三色餃子を作っていたが、その延長線上にあるのが、この「紅白熟成黒豚餃子」になる。
3種類の発酵調味料を用い、ある一定期間、熟成させた餡を白皮と紅皮で包んだもの。
酵素の働きで、吸収性と栄養価を高め、黒豚肉の旨みがアップ。
同時に加えたエビとトマトに含まれるアスタキサンチンとリコピンも同様だ。
殻に多く含まれるアスタキサンチンは消化吸収されにくいものだが、酵素の熟成効果に期待したいところ。
またアスタキサンチンもそうだが、リコピンも脂溶性の物質なので、油と共に調理すると吸収率が高まる。
そのため、ごま油とオリーブオイルをそれぞれ混ぜ込んである。
リコピンは加熱することでさらに吸収されやすくなるという。
そしてこの2つの組み合わせは、その強力な抗酸化作用をさらに数倍にしてくれるという研究結果がサントリー研究所から報告されている。

紅白熟成餃子

理にかなった調理法で吸収率を高めた、疲労回復や老化防止、美肌効果なども期待できる熟成餃子。
キチン質はグルコサミンに分解され、さらに肝機能を助けるタウリンも含んでいるとなれば、もう‥。

ただ、県内産の有機栽培小麦とはいえ、精製された粉であることに違いはなく、その罪悪感を少しでも和らげるために、皮は全粒粉を配合したものを使っている。念のため。


早速、滋養たっぷりの熟成餃子で一献。
甘辛く味付けして熟成させたジューシーな餡の旨みと、パリッとしながらもっちもち皮の食感が見事に口中に広がる。

此肴実滋味也!
飲み過ぎ酎意報発令!

う、参っ酎!


熱量タンパク質 脂質 炭水化物食塩相当量食物繊維
6個分358kcal17.4g9.3g50.7g1.1g2.1g

(白皮3個+紅皮3個の合計平均値)  (五訂日本食品標準成分表より)


スポンサーサイト



あいがともさげもす。また一献!

とりあえず

プロフィール

酎ワル親父

Author:酎ワル親父
ダイヤメ料理研究家

月別アーカイブ
カテゴリ
焼酎&おつまみ最新記事
薩摩焼酎紀行
検索フォーム
リンク酎
オススメ調味料